2013/2/14(月)カフェを通した街づくり



 

2013年2月14日(木)

「ありがとうが生まれるサービス」

入川スタイル&ホールディングス株式会社 入川 秀人氏

【プロフィール】

1957年神戸生まれ。ダイエーグループにて新規出店業務を経て、1999年LDKを、2001年コミュニティ&ストアーズ(現カフェカンパニー株式会社)を創業。

2005年に入川スタイル研究所、2007年に入川スタイル&ホールディングスを設立。事業開発から業務開発、街づくりや企業・街のブランディングの他、教育や出版業務など仕事は多岐に渡る。WIRED CAFE原宿、CAFE246など数多くのカフェを手掛け、一方でTSUTAYA TOKYO ROPPONGIなど店舗プロデュースでも高い評価を得ている。

「街に必要とされるお店」

カフェというものの歴史は、100年くらい前に遡ります。パリの万博・イギリスの産業革命のころですね。現代において名が知られている芸術家・文学家がまだ無名で貧乏だったころに、夜な夜な集まって思想を語ったり、自分の作品を披露したりする場所だった。カフェはその当時から街の文化形成・発信の場として機能していたのです。

僕らはそんなカフェをCAFE=Community Access For Everyoneと定義しています。誰もが気軽にコミュニティにアクセスする、それが私たちの考える『CAFE』 です。

カフェの主な機能は3つあると考えています。

1つ目に、「コミュニティ・ハブ」としての機能。人が集まる場であるカフェが、新たなコミュニティを創造・育成する拠点(=ハブ)となります。

2つ目に、「サードプレイス」ということ。これはよく言葉では聞いたことがあるとは思うんですが、僕の言う「サードプレイス」は自宅と会社の間にあるもので、自宅でも会社でもない自分が自分らしく居られる場所です。

3つ目は、一番大切にしていることで、「ローカルサポート」。地域になくてはならないカフェになるために、地域の日常が少しでも豊かになるようなことを心がけています。具体的には朝市の開催や、地域の清掃やお祭りへの参加など。

この3つの機能があってこそ、カフェを通じた街づくりができると考えて、僕らのカフェは日々運営されています。

「金曜日の20時に出来ないことはやめる」

僕は元々、飲食の出身ではないけれど、飲食店が好きだった。飲食店を通じてコミュニティを作り出すことをやりたかったんです。どんな方法なら、僕みたいな素人でもお店を流行らせることができるか考えた結果、たどり着いた手法が「立地×ターゲット=機能」。
「機能」というのは、そのお店のコンセプトや環境、メニュー、サービス、価格などを差します。その地域に誰が住んでいて、どんな暮らしがあって、どんな会社があって、どんなお店があって、どんなふうに変わっていくのかを考える。そしてそこから、メニュー・単価・デザイン・お店のロゴなどを決めていきます。

他の飲食店の出店の仕方と違って、「こんな料理を作りたい」、というところが出発地点ではないんです。これからこの地域をもっと元気にしたい・盛り上げたいという想いを持って、地域にあったお店を展開していくのが僕らの仕事です。