2013/3/28(水) 世の中の体温を上げる

2013年3月28日(水)

「ありがとうが生まれるサービス」

株式会社スマイルズ 遠山正道氏

【プロフィール】

1962年東京生まれ。

85年3月慶応義塾大学商学部卒業、同年4月三菱商事入社。建設部で天王洲地区の開発などを担当。その後、情報化推進室でIT導入の推進、情報産業部門でITソリューションを手掛ける。

97年日本ケンタッキー・フライド・チキン出向。

99年、お台場・ヴィーナスフォートに『スープ ストック トーキョー』第1号店をオープンさせる。

2000年、三菱商事のコーポレートベンチャー制度で株式会社スマイルズ設立、代表取締役社長就任。ニューヨークで個展を開催するなど、絵画アーティストとしても活躍している。

「街に必要とされるお店」

このままサラリーマンを続けて定年を迎えても満足しないなと思ったんです。何かしたいなって。32歳の時、ある先輩と飲んでいた時、そこでなんとなく個展をやりたいという話をしたら、「いつ?」って言われたんです。
年齢は三捨四入だって言われて、あわてて1年後のギャラリーを抑えた。それから、1年間で70点の作品を書きました。サラリーマンをしながらだったので、かなり忙しかったですけれど。
そして個展の日、「最高だからぜひ来てくれ」と知り合いにはじから声を掛けたんですね。そしてたくさんの人が来てくれて、無事に終了した。そこで「これは夢の実現じゃなくてスタートでしょう」と言われたんです。自分で扉を開けて、自分でステージの真ん中に来て、お客様が満員で、夢が実現した、終わりってなるのはあり得ないですよね。そして僕は個展に来てくれた人たちに手紙でこう書いて送りました。
「皆様にお世話になったので、成功することを決めました」と。その時には何をやるかはまだ決めていなかったけれど、「成功することを決めました」。

「金曜日の20時に出来ないことはやめる」

電子メールが普及し始めた頃、うちの会社でも取り入れたいと思って「電子メールのある一日」という企画書を書いたんです。物語は一人歩きしていって、最終的には社長のところまでいって、プレゼンをした。商社に10年いて唯一覚えているプチ成功体験でした。
仕事ってやれって言われてやるものは出来て当たり前。やれって言われたことをただやっているだけでは本当につまらないと思うんです。俺である意味がない。そんなのくやしいですよね。お前じゃないと出来ないからお前じゃないと出来ないからお前に渡すって言われたら俄然面白くなりますよね。
やれって言われなくてもやるのが仕事。自分で課題を見つけて自分で取り組む、これは1回やるとやみつきになりますよ。誰かからやれって言われてやるんじゃなくて、自分でやってこれいいねって思えるのが良い。

「街に必要とされるお店」

やりたくてやるべきでやりたくてやれることを、バランスを持って突っ込んでいく。自分ごととして、自分が何になりたいか、外食はそれがエネルギーになるんです。利益にならなくたって、世の中気持ち良くなることならやればいいんです。誰でも不安はあるけれど、腰がひけて高い理想のものを考えて、そこだけぶれなければあとで何とかなるんだって思う。未来のことは誰にも分からない。
妄想を切っ先鋭く、「だってやりたい!」っていうのが大切。組織化してマーケティングして予測することってあんまり信じていないんです。一番信用できるのは、その人にとっての必然性だと思います。