2013/5/23(木) 年商250億円で外食産業を語るな!

2013年5月23日(木)

「ありがとうが生まれるサービス」

株式会社ダイヤモンドダイニング 松村 厚久氏

【プロフィール】
1967年、高知県出身。
大学時代、イタリアンレストランで4年間続けたアルバイト経験により、将来、自分も飲食の世界で勝負してみたいと思うように。大学卒業後は、エンターテインメント系企業へ就職。当時全盛だったディスコの店長などを務める。
27歳で結婚、28歳で独立。1996年3月、有限会社A&Yビューティサプライを設立。5 年間で日焼けサロンを4店舗展開し、成功を収める。
ここで得た資金を元手に、2001年6月、東京・銀座に1号店となるコンセプト・トレストラン「VAMPIRE CAFE」をオープン。
2002年12月、株式会社ダイヤモンドダイニングに商号変更。その後、業態開発ナンバーワンをスローガンに掲げたマルチコンセプト(個店主義)戦略を推進し、「100店舗100業態」を実現。2007年3月6日、大証ヘラクレス市場。現在は「熱狂宣言」を企業理念とし、「1000店舗1000億円」を目標に、新たな展開をしている。

「街に必要とされるお店」

僕が飲食店に関わるようになった原点は、大学生時代に津田沼のイタリアンチェーンレストランでの4年間のアルバイト経験。そこでバイトしたきっかけは、当時付き合っていた彼女とのデートで行ったことがあったから。しかしある日振られてしまったんですよ。でもまだ好きだったから、そこで働いていればまた会えるかなぁって思ってアルバイトすることにした。

 

当時は行列の絶えない繁盛店で、毎日お客様から褒められていましたね。そのレストランは食材の使い方にも無駄がなくて、徹底したコストカットが行われていました。そして自慢じゃないけど、全店で一番時給が高かったんです(笑)。そこでアルバイトすることで、飲食店で働く楽しさと喜びを知りました。天職との出会いですね。

「金曜日の20時に出来ないことはやめる」

大学卒業後、アルバイト先からも社員になる道もあったんですが、エンターテイメントを学ぼうと思い、ディスコ事業を手掛けている会社に入りました。 いろいろな企画をやって、非常に受けも良かった。そこで販促や企画力の大切さを学びました。

 

その後27歳の時に独立。レストランビジネスをやりたかったけれども、当初は1円も銀行から借りることが出来なかった。企画書を持っていってもページを開いてさえもらえない。そこで、親族から集めたお金だけで出来る事業を考えた結果、日焼けサロンをやることにした。

当時の日焼けサロンは、店員が何を喋っているかわからないし、サービスが最悪だった。だから僕は、明るくきれいな場所を作ろうと決めた。ガングロブームの到来もあって、かなりヒットしました。そしてお金もたまったので、いよいよ飲食店を開業することに。それがバンパイアカフェ。

 

きっかけは26歳の時にアメリカのオーランドでアメリカのとあるお化け屋敷に行ったこと。そのお化け屋敷は、入ったらいきなり13日の金曜日の世界。中に入ると遠くで殺人鬼がチェーンソーを回していて、本当に追いかけるわけです。「4名以上で入るように」 と入場条件があって、外国人カップルと一緒に入ったんだけど、男性が泡を吹いて倒れてしまうくらい怖かった。非日常の世界ですよね。これは面白いし、店舗作りに使える発想だなと思いました。「クリエイティブは目から」。クリエイティブは目からしか入らないです。いろいろなものを見てください。

「街に必要とされるお店」

1号店のバンパイアカフェを作ったときの話。

レセプションをやろうと思い、ある社員に主要な情報誌の編集スタッフか編集長がうちの店のレセプションに来るという約束を取り付けるまで帰ってくるなと伝えたんです。出版社の社員に気持ち悪がられるくらい通いつめた結果、全て約束を取り付けてきて、レセプションは大成功。そのあと各誌にも取り上げられて大ヒットしました。

 

そして、まずは5年で3店舗くらい作れたらいいね、という話をした。でも、1店舗目は諸費用が7000万かかったんですよ。高い高い。それじゃあ2・3店舗目は出来ません。もし仮にそこにタイムマシンが下りてきて、そこに乗ればあなたは5年後3店舗のオーナーですよと言われたら間違いなく乗っていたと思います。それくらい大きな壁だったんです。

 

実際は3年後は8店舗、5年後には50店舗になっていた。そのとき思ったんですよ。奇跡は起きるし、人間の可能性は無限大だと。出来ないように感じるのは、あきらめたりする人間の弱い部分ですよ。本気でやるのは大事。本気にならないとね。

甲子園の準優勝のチーム、涙流して土を集めているでしょ。彼らは本気なんです。本気にならないと大切な事はわからない。本気になってください。